コラム|株式会社リードクリエイト

アセスメント研修後、他社ではどのような取り組みを行っているのか?|コラム|株式会社リードクリエイト

作成者: LEAD CREATE|2024.11.15

アセスメント研修の評価結果をそのままにしていませんか?

アセスメント研修とは、受講者本人が既定の設問に回答し、その結果がレポーティングされる適性検査とは違い、外部の専門家が受講者の言動に対し多面的かつ複眼的に行動分析・評価を行っていくため、職場では見えていなかった情報を把握することができます。

他方、昇進昇格試験の一環としてアセスメント研修を導入している場合、その結果を昇進昇格の判断材料以外にほとんど活用できていないという話をよく耳にします。これは非常にもったいないことで、改善の余地があります。

本コラムでは、アセスメント研修後のフォローや評価結果の活用事例をご紹介したいと思います。

アセスメント研修の実施は「終わりではなく始まり」

アセスメント研修の導入目的には、以下のようなものがあります。

多くの企業が上記のような目的でアセスメント研修を実施していますが、その後のフォローや評価結果の活用は不十分なようです。

例えば、研修後に提供される各種レポート等も、受講者へ評価結果を伝達するだけで終わってしまうと、本人は評価を受けただけの感覚に陥り、自身の成長に向けた振り返りや内省を阻害し、今後のアクションには至りづらくなります。要は、適切なフォローアップがなければ、せっかくのアセスメントが単なる試験(イベント)に終わってしまうのです。アセスメント研修の本当の価値は、その結果をいかに活用し、フォローアップするかにかかっていると言えます。

また、アセスメントデータは、受講者への成長支援だけでなく、組織課題の解決にも活用することもできます。外部の客観的視点で評価するアセスメントデータは、社内で何となく課題だと思っていることを定量的かつ定性的に示すことができます。そのデータを用い、その後のアクションへと繋げることが課題解決への第一歩となります。

フォローアップの効果を実感する

効果的なフォローアップによって、受講者はアセスメント研修で得た気づきを日々の業務に活かすことができ、企業は人材育成の成果を高めることができます。

個人の成長に向けたフォローアップの例

アセスメント研修実施後のフォローは、どのような取り組みが行われているのでしょうか。個人向けとしては、以下のようなものがあります。

<参考>課題別フォローアップ選択型研修

組織施策への活用事例

アセスメント研修の全体結果データを分析することで、組織が抱える具体的な課題を抽出し、対策や戦略的アプローチに活用することができます。

まとめ

アセスメント研修は、優秀な人材を見極めるための有効な手段ですが、その効果を最大限に引き出すためには、適切なフォローアップが不可欠です。企業が評価結果を積極的に活用し、参加者の成長を支援することで、組織全体の成長と競争力の強化が実現します。

アセスメント研修を単なる評価の場に終わらせず、成長へのステップとするために、フォローアップにも力を入れてみてはいかがでしょうか。